2019.11.03
あきたのCG屋の社長さんのハナシ CG制作にのめり込んでいったきっかけ編
その7:CG制作にのめり込んでいったきっかけ
今回は、私がCG制作にのめり込んでいったきっかけを話したいと思います。
まず、私がCG制作を始めようと思ったきっかけは、兄が大学で3DCGの勉強をしているのを見て、便利そうと思ったのがきっかけでした。
なぜ、便利そうと思ったかというと、もともと絵が描くことが好きな上、物語を作るのも好きだったので、アニメというか物語を表現する道具がほしかったのです。
ただ、アニメのように1枚づつ絵を描く根気もなく、かといって実写映画のように被写体を集め、撮影する気もなく、なにかないかと探しているところに3DCGという自分でなんでも作れてしまう魔法のツールが目の前にあったので、便利そうと思いました。
当時は、今とは比べものにならないほどマシンスペックも低かったし、使えるツールも少なかったですが、それでも何でも表現出来るツールと思っていました。
CG制作を初めて、最初にぶち当たった壁が、イメージ力でした。
初めてもらった仕事が、学内発行の雑誌の表紙をCGで作成するというものでした。私が依頼された雑誌は冬に発行するものだったので、テーマはざっくりと冬に関係するものにしてほしいという話でした。
その時に制作したのが、雪に覆われたクリスマスツリーの下にミニチュアの街並みがひろがっているという世界観のCGを作ったんです。ツリーのライティングがきれいに映えるように、時間帯は夜中にしました。出来栄えをほめてはもらえたのですが、もっと良い絵作りができたのではないかという心残りのようなものがありました。当時は今から見ると技術力もほぼない状態でしたし、どこかで見たような感じの仕上がりになってしまったなという印象が自分の中に残ったのが不満でした。
その時にイメージ力をもっと付けたい、磨きたいと思いました。イメージ力と表現しましたが、それにはオリジナリティにつながる要素といったものと、しっかりとしたイメージで物事を把握できているのか、ということの両方が含まれています。オリジナリティというと少しニュアンスが違うのかもしれませんが、絵としての説得力というのかな、ぱっと見で「なんか面白いよね」と言わせる感じのものが作れないかなぁという思いがありました。
その時、クリスマスの表紙絵を作って、「自分のイメージ力は、こんなもんなのか」と思ったんです。技術力云々の話ではないんですよ。結局出来上がった絵に対して満足できるかどうかということで、そのときは、やはり満足できなかったんです。まだ学生だったので、もっとできるという自信というか自分に対する信頼のようなものがあったんですが、それが思ったようにはできなかったところにハードルというか壁のようなものを感じました。
当時は90年代半ば、もう4半世紀前になります。それからずっと3DCGに関わってきて、やりきった、満足できたと思えるようなことあったかというと……ないんですね。作成している時には、これ以上はない!って思うのですが、少し間が空くと、もう少しこうしたかったなぁというところが出てきます。でも、もしそこで満足していたら、もうCG制作の仕事はしていないと思います。満足できないところがあるから、次はもっとこうしてみよう、もう少しこうしてみたらどうなるかといったところがあるから、3DCG制作にのめり込んでいって、ずっと3DCGに関わる仕事を続けているんだろうなと、昔のことを思い出しながら改めて感じています。
今回は、私がCG制作にのめり込んでいったきっかけを話したいと思います。
まず、私がCG制作を始めようと思ったきっかけは、兄が大学で3DCGの勉強をしているのを見て、便利そうと思ったのがきっかけでした。
なぜ、便利そうと思ったかというと、もともと絵が描くことが好きな上、物語を作るのも好きだったので、アニメというか物語を表現する道具がほしかったのです。
ただ、アニメのように1枚づつ絵を描く根気もなく、かといって実写映画のように被写体を集め、撮影する気もなく、なにかないかと探しているところに3DCGという自分でなんでも作れてしまう魔法のツールが目の前にあったので、便利そうと思いました。
当時は、今とは比べものにならないほどマシンスペックも低かったし、使えるツールも少なかったですが、それでも何でも表現出来るツールと思っていました。
CG制作を初めて、最初にぶち当たった壁が、イメージ力でした。
初めてもらった仕事が、学内発行の雑誌の表紙をCGで作成するというものでした。私が依頼された雑誌は冬に発行するものだったので、テーマはざっくりと冬に関係するものにしてほしいという話でした。
その時に制作したのが、雪に覆われたクリスマスツリーの下にミニチュアの街並みがひろがっているという世界観のCGを作ったんです。ツリーのライティングがきれいに映えるように、時間帯は夜中にしました。出来栄えをほめてはもらえたのですが、もっと良い絵作りができたのではないかという心残りのようなものがありました。当時は今から見ると技術力もほぼない状態でしたし、どこかで見たような感じの仕上がりになってしまったなという印象が自分の中に残ったのが不満でした。
その時にイメージ力をもっと付けたい、磨きたいと思いました。イメージ力と表現しましたが、それにはオリジナリティにつながる要素といったものと、しっかりとしたイメージで物事を把握できているのか、ということの両方が含まれています。オリジナリティというと少しニュアンスが違うのかもしれませんが、絵としての説得力というのかな、ぱっと見で「なんか面白いよね」と言わせる感じのものが作れないかなぁという思いがありました。
その時、クリスマスの表紙絵を作って、「自分のイメージ力は、こんなもんなのか」と思ったんです。技術力云々の話ではないんですよ。結局出来上がった絵に対して満足できるかどうかということで、そのときは、やはり満足できなかったんです。まだ学生だったので、もっとできるという自信というか自分に対する信頼のようなものがあったんですが、それが思ったようにはできなかったところにハードルというか壁のようなものを感じました。
当時は90年代半ば、もう4半世紀前になります。それからずっと3DCGに関わってきて、やりきった、満足できたと思えるようなことあったかというと……ないんですね。作成している時には、これ以上はない!って思うのですが、少し間が空くと、もう少しこうしたかったなぁというところが出てきます。でも、もしそこで満足していたら、もうCG制作の仕事はしていないと思います。満足できないところがあるから、次はもっとこうしてみよう、もう少しこうしてみたらどうなるかといったところがあるから、3DCG制作にのめり込んでいって、ずっと3DCGに関わる仕事を続けているんだろうなと、昔のことを思い出しながら改めて感じています。
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