2019.05.20
あきたのCG屋の社長さんのハナシ GW(ゴールデンウィーク)の語原編
その3:GW(ゴールデンウィーク)の語原、知っていますか
こんにちは。
今年のゴールデンウィーク(以下GW)は最長10日間と長かったですね。
みなさんの中にはGWの間に、行ってみたかったところに行ったり、何か新しいことに挑戦した方もいらっしゃるのではないかと思います。こういった連休は、まとまった時間がないと出来ないことにチャレンジするよい機会だったのではないでしょうか。
元々のカレンダー通りの出勤だった! 接客業で休みは無かった! という方も、いらっしゃると思いますが。私はというと……最初のころは会社のことをあれこれ考えて忙しかったのですが、後半は実家に帰郷するなどガッツリ休んでしまい、久々に休みボケを味わいました。
GWといえば、このGWという言葉は、元々映画産業の業界用語なんだそうです。
それに和製英語だというのには驚きました。
1950年代の日本、5月の連休中には、当時娯楽の王様だった映画を見にお客様が劇場に殺到し、お正月やお盆よりも興行収入が多かったこと、それに、劇場に集まる姿が、ゴールドラッシュに沸く西部に人々が押し寄せる姿を連想させたことから生まれた言葉だといいます。
GOLDにはお金の意味もあるので、稼ぎ時と掛けてあるのでしょうね。(当時は西部劇が大量に製作されていて、大ヒット作も多く、イメージしやすかったことも理由の一つかもしれません)
その映画というのは、今のCGが活躍している主要分野の一つでもあります。
フルCGの映画は別ですが、実写ベースの映画でのCGの役割というのは、外から見ているとわかりづらいところが有ると思います。
我々の会社が映画の映像に対して行っているCG加工は、VFX(視覚効果:visual effectsの略)という撮影した素材をいただいて、それに対峙して加工していく作業になります。
一例を挙げると、人物が出てきて背景に何か合成したい場合は、グリーンバックで人物を撮影しての合成になります。
乗り物のシーン、例えば電車のシーンなどは車両を撮影中ずっと貸し切るわけにもいかないので、電車のセットを作って窓の外の風景は合成にして加工していきます。
そういったところでCGの技術が生かされているのです。その合成の時術も近年は精妙になってきています。映画を見に劇場に行かれる方々はお気づきでしょうが、2000年代以前の劇場作品に時々見られた「はめ込んだな」みたいな感じは、今では全くありません。
車の撮影、カーアクションなどの撮影でも、役者に危険がないように合成がうまく使われています。
アクション映画では、CGが入っていない、加工されていない作品というのは、今ではほとんどなくなっていると言っても過言ではありません。
逆に、これCG加工する必要あるのですか? といった加工も時々あったりするぐらいです。
撮影したまま出される映像というのは今後もどんどん少なくなっていくだろうなと感じています。
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