2019.07.31
あきたのCG屋の社長さんのハナシ 秋田の夏もやはりあつい編
その5:夏が来る
7月も後半になると、ちらほらと梅雨明けした地方の情報も入ってくるようになります。
今年の梅雨は「梅雨冷え」という言葉も聞かれたように寒い日が多かったのですが、梅雨明けするとすぐに、うだるような暑さの夏が本格的にやってきます。
東京の夏はジメジメと湿気が多くて暑いですね。秋田の夏は……涼しいイメージがあるかもしれませんが、やっぱり暑くてうんざりします。ただ、ジメジメとしたイメージはあまりないですね。
夏の暑さをCGで表現するのは、どうすればいいと思いますか? 夏のイメージを表現するのであれば、スイカ、入道雲、セミなどの夏の記号を描けば「夏だ」ということは表現できるかもしれませんが、「暑さ」は感じませんね。暑さ寒さといった皮膚感覚を視覚的なCGで表現するのは、実は、とても難しいのです。
そこで、視覚の記憶から感覚を呼び起こす表現を使うことを考えます。夏の暑さの記憶、空気感を思いだしていくと、どのような記憶が呼び起こされますか? その記憶の映像を感覚を呼び起こすトリガーとして利用することで、夏の暑さを表現するのです。
では「夏の空気感」をどう表現するか。
たとえば、夏の都心のビル街。ビルの窓から照り返す光、焼けたアスファルト、そこでのまとわり付くような熱い空気。目に入るのは……立ち上る陽炎、そして逃げ水。視覚で表現するなら、これらが使えますよね。視覚から記憶にアクセスするトリガーとして表現を使うことで暑さを感じさせる(思い出させる)ことができるというわけです。
しかし、それだけでは足りません。夏であることの記憶にアクセスする鍵として、光の入射角度と白く見えるような光の強さが夏のイメージ記憶の構成パーツとして必要になります。
明るくて白っぽい画面で、光の入射角は深く、照り返しの強さや、陽炎などの光の揺れを加えることで、「夏の暑さ」の記憶を呼び起こすCGを作ることが可能になります。
今は説明のために単純化してわかりやすく表現していますが、実際には細かな調整を繰り返しながらより臨場感のある表現へと仕上げていくことでより「暑さ」を感じさせる画面を完成させます。
もしそのCGがムービーとして制作される場合は、音という要素が加わるのでより臨場感が高まります。
蝉の声を聴くと「夏だな」と思ったりしますね。音は、画面の状況を規定する大きな鍵として働くのです。
じゃあ、「夏の記号に夏の音を加えたら夏の暑さを感じるんじゃない」という考え方もできます。しかし単純に夏の記号に夏の音を加えただけでは「夏だ」とは感じますが「暑さ」を感じる表現にはなりづらいのです。夏なのに夏とは感じないアンバランスな表現になってしまいます。光や空気感の表現を加えてやらないと皮膚感覚にアクセスできる表現とはならないのです。
さて、秋田の夏といえば花火と竿燈祭りですが、竿燈祭りの期間は今年は8月3日~6日の4日間です。
単純に場にいるだけで盛り上がるのですが、屋台とかで参加したら面白いかな?という話になり、来年は屋台にでもチャレンジしてもようかと思っております。(出来るできないを完全に無視しております)
7月も後半になると、ちらほらと梅雨明けした地方の情報も入ってくるようになります。
今年の梅雨は「梅雨冷え」という言葉も聞かれたように寒い日が多かったのですが、梅雨明けするとすぐに、うだるような暑さの夏が本格的にやってきます。
東京の夏はジメジメと湿気が多くて暑いですね。秋田の夏は……涼しいイメージがあるかもしれませんが、やっぱり暑くてうんざりします。ただ、ジメジメとしたイメージはあまりないですね。
夏の暑さをCGで表現するのは、どうすればいいと思いますか? 夏のイメージを表現するのであれば、スイカ、入道雲、セミなどの夏の記号を描けば「夏だ」ということは表現できるかもしれませんが、「暑さ」は感じませんね。暑さ寒さといった皮膚感覚を視覚的なCGで表現するのは、実は、とても難しいのです。
そこで、視覚の記憶から感覚を呼び起こす表現を使うことを考えます。夏の暑さの記憶、空気感を思いだしていくと、どのような記憶が呼び起こされますか? その記憶の映像を感覚を呼び起こすトリガーとして利用することで、夏の暑さを表現するのです。
では「夏の空気感」をどう表現するか。
たとえば、夏の都心のビル街。ビルの窓から照り返す光、焼けたアスファルト、そこでのまとわり付くような熱い空気。目に入るのは……立ち上る陽炎、そして逃げ水。視覚で表現するなら、これらが使えますよね。視覚から記憶にアクセスするトリガーとして表現を使うことで暑さを感じさせる(思い出させる)ことができるというわけです。
しかし、それだけでは足りません。夏であることの記憶にアクセスする鍵として、光の入射角度と白く見えるような光の強さが夏のイメージ記憶の構成パーツとして必要になります。
明るくて白っぽい画面で、光の入射角は深く、照り返しの強さや、陽炎などの光の揺れを加えることで、「夏の暑さ」の記憶を呼び起こすCGを作ることが可能になります。
今は説明のために単純化してわかりやすく表現していますが、実際には細かな調整を繰り返しながらより臨場感のある表現へと仕上げていくことでより「暑さ」を感じさせる画面を完成させます。
もしそのCGがムービーとして制作される場合は、音という要素が加わるのでより臨場感が高まります。
蝉の声を聴くと「夏だな」と思ったりしますね。音は、画面の状況を規定する大きな鍵として働くのです。
じゃあ、「夏の記号に夏の音を加えたら夏の暑さを感じるんじゃない」という考え方もできます。しかし単純に夏の記号に夏の音を加えただけでは「夏だ」とは感じますが「暑さ」を感じる表現にはなりづらいのです。夏なのに夏とは感じないアンバランスな表現になってしまいます。光や空気感の表現を加えてやらないと皮膚感覚にアクセスできる表現とはならないのです。
さて、秋田の夏といえば花火と竿燈祭りですが、竿燈祭りの期間は今年は8月3日~6日の4日間です。
単純に場にいるだけで盛り上がるのですが、屋台とかで参加したら面白いかな?という話になり、来年は屋台にでもチャレンジしてもようかと思っております。(出来るできないを完全に無視しております)