2021.10.29
あきたのCG屋の社長さんのハナシ 3DCGのアニメーターをめざす人へ ~前編:アニメーション付けには、演出が切り離せない
市場で求められているのはモデラ―よりアニメーター
弊社は今、3DCGアニメーターを増やしたいと考えています。
3DCGを始めたいというと、大体みんなモデリングから始めてしまいます。だからモデラ―が異常に多いんです。見た目を作れるのが一番いいじゃんっていう、その気持ちも分かります。アニメーションは動きだけを作って見た目がないときが多いので、たしかに作った感は弱いかもしれません。
でも今、市場に求められているのは、モデラ―よりはアニメーターなんです。アニメーションは絶対にできた方がいいと思います。
そしてアニメーションをやるんだったら、演出を知っておくべきです。
アニメーションにおける演出の意味
演出とはどういうものなのでしょう。
演出には必ず意味があるんです。こういう理由があるから、この角度でこの位置で、この動きなんですっていう意味、それが演出ということなんです。
コンテを描く人は、意味があって描いています。ただかっこいいからって描いているわけじゃないんです。どうしてその動きのときに、こっち側から撮っているのか。なぜこのアングルなのか。なぜこのスピードなのか。
もっというと、どういう感情なのかまで分かってきます。プロが作ったものに、意味無く作ったものは無いです。必ず意味があります。それが分かってくると、もっと楽しくなっていきます。
1つのカットには、前後の関係でこういう状態だからこう動いている、という意味があります。その意味を知ることは、アニメーションを付ける上で非常に重要なことです。だって、アニメーションって動いているわけですよね。動いてるってことは、なんらかの意味があります。意味なく動くものなんて、絶対ないんですから。
アニメーターになるには、動きを観察して意味を知ること
足を引きずるように歩いている人がいたとします。「この人はなんでこんな動きしているんだろうな」と考えてみます。そして「あ、疲れてるんだ」と分かったなら、その歩き方は疲れた人の動きを表現していたということになります。
動きの意味。どうして、その人がそういう動きをしているのか。アニメーターを目指す人は、周りの人の動きをよく観察しましょう。世の中の動きを観察していると、大体その意味が分かってきます。
前述の疲れている人の動きでいうと、「疲れているから、ちょっと弱ってるんだろうな。それなら俯瞰で撮ってあげればいいかな」とか、「あおりにしたら疲れているようには見えないな」とか、そういうことが分かってくると、演出ってけっこう簡単なものになります。
意味が分かってきた上で、演出の意図が入ってくる。例えば、カメラの角度が上からで、見下ろしていると、圧迫しているような印象を与えます。逆に下から仰ぐと、見上げているから相手が強いものだという印象になり、今度は圧迫されているように感じます。これで演出が出来上がります。
カメラワークで演出に深みが出てくる
アニメーションをやる以上、演出は切っても切り離せません。カメラワークは本当に演出の醍醐味なんです。だって、カメラが意味無く回ることはないし、意味無く近づいたりもしないんですから。
演出=意味や意図、にちゃんと触れてあげると、アニメーションに深みが出てきます。
意味や意図が分かると、見方や作り方が変わっていきますよ。
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